なんつってー乙女の立ち話


たわいもない会話とたえない愛と。



じろじろ。

「何さ?」

私の隣の席であり、同じ掃除場担当であり、去年の運動会で二人三脚をした山田は。
ちょっと照れたように何さ?ときく。


「かわいいね」

むふ。

「はぁ?」


「髪の毛サラサラーだし。

 目おっきいし。

 色白だし。

 ちっちゃいし。

 ほそいし。

 声かわいいし。

 守ってあげたくなるね」

「何いってんだよ・・・頭大丈夫ー?
 俺男だし、守る立場ですからー、残念」

「じゃあ私のこと守ってくれるんだ?」

「お前はまもらねえよ。
 ほら、水木とか?あーゆーカンジの女子がいい」

「水木さん横田とつきあってんだ」

「・・・じゃあ田辺さん」

「蓮見くん」

「斉藤」

「7組の陸部のやつ」

「・・・皆すすんでるな」

「中学生だもの、みんな恋人ぐらいいるよ」

「川崎とかいなそうじゃね?」

「三年の城嶋先輩」

「先輩とも付き合うのか、よくやるわ」

「はは。
 あまってる私のことはまもってくれないの?」

「いやだ、ほんとに好きなやつしか守らん」

「ふーん…」

「なんだよ」

「べつに。私山田先輩と付き合ってるしいーもん…」

「山田先輩?」

「あんたの兄貴だ」

「うそお!?しらなかったー・・・・!ゆえよ!」

「いわないしょ、別に」

「まぁ、そうだろうけど…兄ちゃんのどこがよかったの?」

「んー・・・・・・あんたに似てるトコかな?なんつってー」