lost child
「あ、あったここだ」
「ったく、こんな妙な所におくなよ」
シュウがため息をついた。
トイレは細く狭い、関係者用通路じゃないのかと疑う程の場所にあったのだ。
「じゃあちょっと待ってて! すぐ戻るから」
シンは出入り口付近にシュウを待たせ……。
ドンッ
シンが『何か』に正面衝突した。
「わっ! 」 「あ……」
ぶつかったのは人間だった。
「あ、すすすすいませんっ!! あの、僕達決して怪しいものじゃ……」
シンが必死に相手の男に謝る。
「なっ……糞っ、何でこんなトコにガキが……」
男が舌打ちをした。
「あああ、すすすすいませっ」
「待って、シン」
慌てふためいていたシンに、シュウが小声で呼びかける。
「変だぞコイツ。関係者なら制服か名札でもつけてる筈……」
「コソコソと何言ってんだ。悪いが、ちょっと眠っててくれるか……?」
男が何所に隠していたのか、ナイフを出し、シュウにむけた。
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